業務改善だとか も考えてみる初夏 /松井宏次

 梅雨、そして夏をすぐそこに迎えての花の季節。ご近所を歩くと、あちらこちらで薔薇の花が目立ちます。赤、白、ピンク、黄色、オレンジと色とりどりに。薔薇の花の色によって花言葉が違うことは聞き及んでいましたが、本数に意味があるとはつい最近まで知りませんでした。ちなみに、1本は、ひと目ぼれ、あなたしかいない。7本は片想いだとか。

 

デジタル化による変化の話。全体を塗り替え、それまでとは不連続な変化の経験。前回のコラムで触れたそれを、今さら具体的に紐解いてもと思っていたところに、折しも先月4月にチャールズ・ゲシキ氏が亡くなったとのニュース。ゲシキ氏が、ジョン・ワーノック氏と共同で’82年に設立したのがアドビシステムズ社。同社が送り出したページ記述言語がPostScript®ポストスクリプト。デバイスの違いを越えて画面表示どおりの印刷を可能とするWYSWIGの登場。これが、パソコンを用いたDTP デスクトップパブリシングとして広まり、デザインから印刷版を作るまでの工程に劇的な変化をもたらしました。それまで様々な光学機器や電子機器、化学処理機を用いて行っていた(かつ、工程ごとにコンピュータによる手作業の置き換えも様々に行われていました!)工程が不要となりました。それは、写植、製版という印刷の前工程を単独の業種として成り立たなくさせるものでした。ごく短い期間で業種が消えていくことを目の当たりしたデジタル化だったのです。

https://e-words.jp/w/WYSIWYG.html

https://bit.ly/3bhb9bo

https://www.jagat.or.jp/archives/37003

 

 

IT化、デジタル化といってもさまざまです。例えば「中小企業・小規模事業者のITツール導入を支援」といった言われかたの場合、そこにあるのは、業務データを活かす管理事務の効率化や、データ交換による営業の強化などが想定されているようです。

ツール導入そのものでほぼ解決できる業務効率化や、生産性向上も、今ではけっこうあるようです。それほどに、ツールの持つサービス機能・内容が、ソフトウエア製品として充実してきているとも言えます。

 

そうしたなか、ここでは、生産性を軸にした業務の改善についてのセオリーをあらためて取り上げておきます。現場の生産性をとらえ、どのような課題解決に進むべきかを考える道筋です。

 

 

例えば、時間や、日、期間あたりなどの生産量にバラツキがあるかどうかから見ていきます。バラツキをなくしたうえで、生産性そのものの向上への取り組みを図るというステップを踏みます。その前に、5Sに立ち返るようなこともあります。

目新しい考えでなく従来からのセオリーですが、効果的です。

 

https://www.weblio.jp/content/5S

 

 

 

 


■執筆者プロフィール

松井 宏次(まつい ひろつぐ)

ITコーディネータ 中小企業診断士 1級カラーコーディネーター

健康経営アドバイザー

焚き火倶楽部京都 ファウンダー