インターネットの拡大は既に、公共のインフラとして、様々な形をとって我々
の生活に浸透しています。
また、今、国が積極的に進めているユビキタス化に向けての技術進化に伴い、生
活への密着度は、我々の想像し得ないレベルになって行くでしょう。
ブログという会話手段が単なる日記的使用のレベルから、ビジネスでのマーケテ
ィングに活用され始めています。
そして、この会話ツールが、Webという拡大発展の世界で、マーケティングツ
ールとしても、非常に、有効であり、今回は、その概要について、紹介したいと
思います。
◆ブログって
ブログとは、Weblogを省略した言葉。Web上に誰でも簡単にlogす
るつまり記録が残せるツールと言うのが、ブログです。
記事の書き込みはまさに、ワープロ感覚であり、「手軽さ、楽しさ」が個人ブロ
グ拡大の大きな要因でしょう。
特に、one to oneと言われるように、相互コミュニケーションから信
頼関係を構築して行く関係性マーケティングのツールとしては、重要な要素とな
っています。
◆ブログをWebマーケティング的に見ますと幾つかの特長を持ってます。
・コストベニフィット
コンテンツの管理コストが低く抑えられ、容易に作成が可能。小さなシステ
ムからビジネスの拡大に伴い、システムの拡張が図れる。
・情報発信力
トラックバック、コメント、RSSなどの活用により、既存Webサイトと
メルマガを合わせ持った情報発信が可能である。他のサイトへのリンクの容易
性はSEO対策にも、なる。
・個人への浸透力
トラックバックはネットでの口コミ機能として、有効であり、各個人への
One to Oneマーケティングが可能である。
・運用管理の容易性
カテゴリの設定、記事への関連付けにより、コンテンツが「カテゴリ+時系
列」により整理されて行く。
?トラックバック(他のサイトから自分のサイトへの逆リンクを自分の意志
で張る)
?コメント(書かれた記事に対する感想、意見を書き込む)
?RSS(見出し、要約というWebページの中身を的確に示すデータを記
述する)
◆こんなブログサイトもあり
ブログで公式サイトを立ち上げている会社も少しづつ増えてますが、マーケテ
ィング的なアプローチでは既存サイトとの連携が多いようです。
・ブログをある特定部門の情報発信として
日産のTIDA、松下のLetsノート など
http://blog.nissan.co.jp/TIIDA/
・技術情報、個人的意見など非公式情報の発信
会社への親近感、安心の醸成⇒信頼への流れを作る
http://www.syokyakuro.com/knowledge/index.html
http://tokusyu-neji.seesaa.net/
・Webサイトの中の動的コンテンツをブログ化
手軽に出来るため、発信力は高まる。
http://www.charaway.com/
その中の紹介記事 http://www.922web.net/mt/ で書き込みしている。
◆Webマーケティングに向けて
ブログの持つWebマーケティングへの潜在能力は、少し判って戴いたと思う
が、ITコーディネータとしては、以下の点を考慮して、ブログ活用を図って行
きたいものです。
・基本は、IT経営の手順をキチンと守る。
まずは、社長の思い、ビジョンを明確に認識し、多くの社員が共有する。
自分の組織の「強み、弱み」を把握し、新たなる姿を構築するため、重要経
営課題 を設定、解決するための具体策を策定する。
eショップ、HP作成の講座では、作成のスキル習得とSEO対策的な内容
であり、チョット不満。
個人商店と言えども、組織としてのビジョン、経営戦略の基本はキチンと抑
えてもらいたいもの。
・基本的な流れは、「戦略⇒企画⇒設計開発⇒運用⇒運営」であり、それをP
DCA的なアクティブスパイラルの上昇思考に乗せていくこと。
そのポイントは「コンテンツ、運用管理、運営管理」にある。
・コンテンツ作成のポイント
■「顧客が求める情報」をキチンと提供できる
■専門性と信頼の確立
■商品、技術情報など伝えたい情報は、文書で、キチンと。
■売り込みが目立つのは、ダメ。
顧客は、直ぐに買うために、訪問しているのではない。自分の納得のため
の、情報収集と思うこと。
・運用管理
特に、各フェーズによってフォローの仕方が変わってくる。
集客フェーズ⇒見込み客化⇒お客様化
集客フェーズは、露出度アップがポイント、見込み客化に向けては、如何
に顧客の欲しい情報を的確に、提供出来るのか?
そして、お客様化のためには、「信頼感と専門性の確立」の推進。
この辺は、リアルのビジネスと同じ。でも、中々、やれないことですが。
・運営管理
WebマーケティングのポイントはPDCAの効率的な回転。
サイトのアクセス分析、ナビゲーション分析などは頻度よく実施する必要
がある。
実は、ここに、成功か?失敗か?の分岐点がある。
◆チョット面倒?でも、中小企業の営業力拡大には、必須のツール
ITコーディネータとともに、新しい営業力の確保をしましょう。
■執筆者プロフィール
小久保 弘(こくぼ ひろし)
ITコーディネータ
NPO法人 ライフステージ支援ネットワーク 理事
NPO法人 ITC京都 理事
この度、本年1月20日、人生初めての企業退職を経験。
新しい無線のビジネスに期待を込めて次なるテーマを企画中
(「Project 縁」を設立予定)。
当面の連絡 eメール fwii9794@nifty.com
携帯電話 080-1201-0313
ブログ書いてます
http://blog.livedoor.jp/xp671280/
http://kokusan.cocolog-nifty.com/ossan/
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