今回は組織のあり方とメーリングリスト(ML)について考えてみたいと思い
ます。さて、いきなりですが問題です。
あなたは社長です。今あなたに50人の部下がいたとしましょう。業種は何でも
構いません。好きな業種をイメージして下さい。さて、あなたはその50人の部
下をどのように組織編制するでしょうか?ちょっと、考えてみてください。
社長-副社長-専務-常務とトップがいて、その下に部長-課長-係長-主任-
平社員という従来のピラミッド型組織をイメージされた方が大半だと思いますが、
その方は残念ながら、会社を潰すかもしれません。特にこれからの時代。組織と
いうのは、集団ではないのです。組織というのは、ある目的をもってその目的の
遂行のために有機的に機能しなければならないものです。
50人の部下がいるなら、その50人が有機的に活動できる組織体を考えるのが
社長の役目でもあるのです。これからの時代は、社長-専務-部長-課長-平社
員という比較的フラットな組織を作ることをお勧めします。徹底して中間管理職
を排除し、間接人員を削減し、全員が実行部隊となるような組織体を作るのです。
そして、有機的に活動するためには、「連絡・報告・相談」がなくてはなりませ
んが、その部分をITに任せるとよいのです。最も簡単なのが、MLを活用する
ことです。しかも、使い方に応じて使い分けるのも非常に重要です。例えば、全
社員が参加する全体ML。社長・専務・部長が参加する幹部会ML。部長・課長
・平社員が参加し、社長と専務がオブザーブする部課毎のML等々。
もちろん、社長・専務・部長・課長・平社員の責任と権限と義務を明確にしたう
えでの話です。要するに、フラットな組織を作って、情報連絡を綿密に行うため、
MLを使うとういう単純な話で結構活動的な組織ができあがります。
MLは今や情報伝達ツールとして欠かせないものとなりつつありますが、闇雲に
使うと情報が錯綜してしまうものです。企業の組織体に合わせたMLを構築する
ことにより、よりよいコニュニケーションをはかり、正しい情報伝達が行われな
ければなりません。もちろん、MLでなくても、電話・FAXなんでもOKです。
しかし、忘れてはならないのはどんなにITが便利になっても、フェイス・トゥ
・フェイスのコニュミケーションには敵わないということを肝に銘じるべきでし
ょう。
■執筆者プロフィール
安井伸夫
有限会社経営サポート 代表取締役
安井税理士事務所 所長
税理士・社会保険労務士・ITコーディネータ
http://www.keiei-s.com
harrier@keiei-s.com
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