古代・中世のヨーロッパでは、王様から民まで全財産を投げうって卑金属を黄金に変える錬金術をマスターすることに熱中し一攫千金を夢見たが……。
古代・中世のヨーロッパで実らなかったノウハウが日本で今花開いた。
曰く:店頭売れ残り牛乳を回収し、消費期限を書き換え再販売。
曰く:鹿児島黒豚の販売量は出荷量よりもはるかに多い。
曰く:輸入牛肉に国産牛肉のラベルを張り替え。
曰く:狂牛病対策で政府買い上げ肉の中に、対象外の輸入牛肉を混ぜる。
曰く:×××、
古代・中世のヨーロッパの王様や民は黄泉の国から、名も知らぬ国が自分達が果たせなかった錬金術のノウハウをみて、その手があったのかと「ほぞ」を噛んでいるところに、日本の錬金術師達が続々と閻魔様の前に駆け込んできた。
何事かと聞いてみると、日本の民衆に袋だたきにされ、会社は倒産、事業は縮小、本人も懲戒解雇、近所では村八分、等々娑婆にいられず閻魔様に助けを求めてやってきたとか。
10年以上続く不況に加え、デフレ傾向が一段と強まり経営環境は厳しさの連続で、乾いた雑巾をまだ絞り続けなければならないほどである。
経営者や会社幹部の苦衷はよく理解(?)できるが、逆にモラルハザード(企業倫理)が今ほど厳しく要求される時代はないかも知れない。
武士は食わねど高楊枝、の心イキである。
功なり名を遂げた先人は己の弱さを補うために、常に「軍師や相談役」を傍におき、時宜適切な助言を受け、身を正していた。
今日の成長している企業には必ずといっていいほど、ソニーの盛田、松下電器の高橋等の識見の高い人がいて社長を補佐している。
税理士、会計士、社労士、技術士、診断士、ITコーディネータ等の士(さむらい)職業の本質は「軍師や相談役」的仕事と断じても過言ではない。
士が関与している企業がモラルハザードを高め、経営の羅針盤を誤らないように、適切なアドバイス、時には叱咤激励が強く求められている。
■執筆者プロフィール
恩村 政雄(おんむら まさお)
長州萩の産、トラトラトラ(真珠湾攻撃)年の生まれ。
10年前に安楽寺の法主(ホッス)さんから、珍しくはないけど珍しい名前ですね、と言われました。(京都市・府にはこの姓は自分だけかな ?)
明治維新前夜に郷土の先人が、京(みやこ)を暗闘に巻き込み、かつ戦場にしたこと、後人として陳謝いたします。
A電器メーカー勤務時の全国行脚のドブ板営業と、全社基幹情報システム構築の数々のプロジェクトで蓄えたノウハウと必要に迫られ取得した資格を活かし、京都圏活性化にお役立ちしたいと念じています。
何なりと言ってください。腰は軽いと自負しています。
今は、O・B・C・C(Onmura ビジネス クリエーティブ コンサルタンツ)を主宰しています
e-mail :obcc.onmura@nifty.com
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