市販型登場は1995年頃と言われるデジタルカメラの、ここ数年の、急速な進歩と広がりに伴い、デジタルの画像を作るということも、ごく日常的な作業になってきたようです。そして、そう思いつつ、かたやインターネットのWEBサイトを見てみると、なるほど、デジタル画像が、玉石混交ながらふんだんに使われています。
ビジネスのヒントを探すときにも、このインターネット上に溢れる豊富な画像の情報を、あらためて利用しない手はありません。
例えば、店舗や商品に使われる「色づかい」ひとつについてでも、少し色彩を意識した視点でネット上をみていくことで、時として面白いものや、どこか気になるものが、画像を通じて見つかってくるものです。また、最近では、企画や設計のプロの人が色彩やデザインについてビジュアルに説明しているWEBサイトも増えてきました。
ご存知のように、店舗や商品などの色づかいには、定石があります。普通の場合、焼肉屋の店舗をブルーで統一したり、甘さを強調したい菓子をグレイに仕上げたりはしません。そのいっぽうで、それまでの常識を越える展開もあります。最近では、炭を応用した黒色のシャンプーが人気を得たり、茶色でも葉の緑でもない色で外装したペットボトル茶が話題を呼んだりしました。
手堅く守りたい定石と常識を破る発想、幅広い人気とニッチな強いニーズ、どちらも大事ですね。現場を多く歩いて現物を知ることはもちろん、いろいろな手段で幅広くアイデアの素を集めたいものです。もちろん、インターネットもその手段のひとつです。
夏の休憩のひとときに、視点の置き方を少し工夫してみながら、気軽な思いでネットサーフィンしてみてはいかがでしょう。
■執筆者プロフィール
松井 宏次(マツイ ヒロツグ)
ITコーディネータ 1級カラーコーディネーター 中小企業診断士
e-mail:hiro-matsui@nifty.ne.jp
コメントをお書きください