巨視的なビジネスの視点として、ビジネスが生まれてから栄枯盛衰するまでを7段階で捉えることができます。すなわち、1. 願望ビジネス、2. 独創ビジネス、3. 未来ビジネス、4. 有望ビジネス、5. 成長ビジネス、6. 成熟ビジネス、そして 7. 衰退ビジネスです。
創業者利益を得ようとすると、STEP-1~STEP-3の努力が重要であることを示唆しています。この段階までは、水面下での活動でしょう。
STEP-4の有望ビジネスの段階で初めて、世間一般の市場に登場してきます。この段階で有望ビジネスと考えて参画する企業が急に増加してきます。まさに、戦国時代です。STEP-5の成長ビジネスの段階に入ると、市場を征する企業が出現してくるのが常です。STEP-6の成熟ビジネスになれば、まさに体力のある企業のみが残のです。STEP-7の衰退ビジネスでは、市場規模は急激に減少しますが、それなりに市場が残り、少数の企業のみが商売ができる状態で終焉を迎えるのです。
このように、私たちが、ビジネスを考えるとき、注目するビジネスが今どの段階にきているのか、どの段階にあるのかで、ビジネス戦略・戦術をその段階にふさわしいものに変化させていく必要があります。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」です。
世の中の変化は、このビジネスの7段階のサイクルが、昔に比べて非常に短くなってきています。
[参考文献]
・小久保 達 平成「起業家」物語、(株)創業開発研究所代表取締役 ダイヤモンド社
■執筆者プロフィール
柏原 秀明(Hideaki KASHIHARA)
技術士(情報工学・総合技術監理部門)・ITコーディネータ
ISO-9000審査員補
E-mail : kasihara@mbox.kyoto-inet.or.jp
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