読者のみなさん、こんにちは。ITC京都の坂田と申します。よろしくお願いいたします。
今回は最近話題になっている「ユビキタス」という言葉について、簡単にお話したいと思います。
ユビキタスとは、ラテン語で「いつでも、どこでも」という意味を表します。現在、インターネットが急速に普及しており、自宅や会社からだけでなく、携帯電話やPDAなどを使えば、外出先や電車の中でもインターネットに接続できます。ポケットから携帯電話を取り出せば、いつでも、どこでもネットの世界へ入れます。まさに、ユビキタス時代が到来したといえるでしょう。
ちなみに、私が小学校の頃、ウルトラセブンというヒーローがテレビの中で活躍していました。
M78星雲からやってきたヒーローが、次々と怪獣をやっつけるシーンは非常にエキサイティングでした。
このテレビドラマの中に、「ウルトラ警備隊」という組織が登場します。かっこいい制服に身をつつみ、レーザー光線銃やウルトラフォークという戦闘機で怪獣を退治するのです。
この原稿を書いている時、ウルトラ警備隊が使っている連絡用の無線機を思い出しました。この無線機は腕時計の形をしており、文字盤をあけるとそれがテレビ画面になっていて相手の顔を見ながら会話ができるのです。
いつでもどこでもだれとでも、顔をみながら話ができるのです。
ユビキタスを考える時、ウルトラ警備隊の無線機を思い浮かべればその姿が見えてくるかも知れません。腕時計が全てのネットワークへの入口になるのです。時計のふたをあけると、相手の顔が見え、話ができ、配信される音楽や映画を見ることもできます。また、時計についているボタンを押すと自宅のエアコンが動き出し、別のボタンを押すと無人カーが迎えにきます。
もちろん、近くのスーパーの特売情報も表示できます。このように、インターネットによるユビキタス化は、新しい情報社会を生み出し、そして新しいビジネスモデル(儲かる仕組み)を創り出す力を持っているのです。
しかし、怪獣退治はできませんのであしからず。
■執筆者プロフィール
坂田 岳史(Takeshi Sakata)
有限会社ダイコンサルティング代表取締役。
中小企業診断士、ITコーディネータ
コンピュータの裏の裏まで知り尽くした異色の経営ITコンサルタント。
大阪府/大阪市中小企業支援センター「経営・技術アドバイザー」
財団法人京都産業21「経営情報アドバイザー」
中小企業総合事業団「IT推進化アドバイザー」など公職多数
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